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主人公「はい、これ。ハンカチ落としましたよ」

???「おい、お前は薔薇階級への口のききかたも知らないのか?」

主人公「えっ……?」

???「ふん…………」

男子生徒はつま先から頭まで、 まるで値踏みするみたいに私を眺め、鼻を鳴らす。

主人公「あ、あの……?」

それから薄い唇を歪めると、 長い指で私の顎を持ち上げ、仏頂面を近づけた。

陸「覚えておけ。俺は薔薇階級の三年。 鷹嶺陸だ。おまえなどが気軽に肩を叩いていい相手じゃない!」

陸「こういう場合は、ひざまづいて両手で ハンカチを差しだし、どうぞお受け取りくださいと 言うのがミツバチとしての礼儀だろう」

主人公(ええっ。せっかく拾ってあげたのに!)
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